2020.06.12生きたメガマウス、幻のサメ撮影される

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11日、千葉県館山市の東京湾の沖合で、巨大なサメ「メガマウス」が生きたまま定置網にかかっているのが見つかりました。専門家は「生きた姿をここまで鮮明に捉えた映像はとても珍しい」と話しています。

メガマウスは、太平洋やインド洋などの深い海に生息する大きな口が特徴の巨大なサメで、詳しい生態は分かっておらず「幻のサメ」とも呼ばれています。

11日午前5時ごろ、地元の漁業関係者が館山市の沖合800メートルにある定置網に、大きさが6メートルほどのメガマウスがかかっているのを見つけました。

地元のダイバーが海中での様子を撮影し、映像ではメガマウスが定置網の中で大きな尾びれをゆっくり揺らしながら泳いでいたり、名前の由来となっている大きな口をあけたりしていました。

メガマウスは元気な状態だったため、午前中には定置網から逃がしたということです。

撮影した地元のダイバーの荒川寛幸さんは「これまで元気な姿を見たことはなく、めったにないチャンスでした」と話していました。

サメの生態に詳しい千葉県立中央博物館の宮正樹主任上席研究員は「メガマウスは、ふだん水深200メートルほどのところに生息していることが多く、生きた姿をここまで鮮明に捉えた映像はとても珍しい。なぜ姿を現したのかは、はっきりしないが、今回は黒潮に乗って餌を求めてきたのではないか」と話しています。
メガマウスを撮影したグループのメンバーで、千葉県館山市でダイビングショップを経営する荒川寛幸さんは、11日午前5時ごろに知り合いの漁業関係者から、定置網にメガマウスがかかったという連絡を受け、午前6時半ごろから仲間とともに撮影を行ったということです。
荒川さんは以前、定置網にかかったメガマウスの姿を見たということですが、その際は弱った状態で、今回のように元気よく泳ぐ姿を見たのは初めてだということです。
荒川さんは「これまで元気な姿のメガマウスを見たことはありませんでした。ふだん泳いでいる姿を見ることができないので、めったにないチャンスだと思いました。口元をのぞいたら歯は見当たらず、元気で見事な姿でした」と話しています。
「メガマウス」は、太平洋やインド洋などの深い海に生息する大きな口が特徴の巨大なサメで、最大で7メートルほどになると言われています。
サメの生態に詳しい千葉県立中央博物館の宮正樹主任上席研究員によりますと、メガマウスがこれまでに海岸に漂着したり定置網にかかったりして見つかったのは世界で140例ほどで、このうち日本では25例だということです。

また、生きたまま見つかるのは珍しく、詳しい生態が分かっていないため「幻のサメ」とも呼ばれているということです。

3年前には、今回と同じ千葉県館山市でメガマウスが定置網にかかり保護されましたが、翌日、死んだのが確認されました。

死んだメガマウスは、鴨川市の「鴨川シーワールド」に引き取られ、世界的にも珍しい貴重な骨格標本として展示されています。

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