2020.03.24コロナウイルス、クロロキン(抗マラリア薬)服用のアメリカ男性死亡

トランプ大統領が、新型コロナウイルス治療に「有効だ」と推奨していた抗マラリア薬「クロロキン」を服用した男性が死亡した。
男性を治療したアリゾナ州のバナーヘルス医療センターによると、死亡したのは60代の男性。
男性はクロロキンを服用したが、30分後に体調が急変し病院に運ばれた。救急治療を受けたが、その後に死亡した。
クロロキンを服用した男性の妻も重篤な状態にあり、集中治療を受けている。

クロロキンはこれまで、マラリアの治療薬として使われてきた。魚飼育用の水槽を洗う用途などでも使われているという。
新型コロナウイルスの治療にも一定の効果を発揮するという一部研究結果もあるが、数は多くない。
トランプ大統領は3月20日の記者会見で、クロロキンが新型コロナウイルス感染症の治療に有効であり、FDAが承認したと発言した。
しかし直後に、FDAの長官が「新型コロナウイルスの治療薬としては正式に承認していない」と大統領の発言を訂正していた。
それでもトランプ大統領の発言の後、クロロキンに注目が集まった。
CNNによると、ナイジェリアではクロロキンを買い求める人が急増。服用した人の中毒例が複数報告された。
ナイジェリア疾病対策センターは、「WHOは、新型コロナウイルス対策としてクロロキンの使用を認可していない」と、自己判断でクロロキンを使わないよう呼びかけている。
クロロキンの新型コロナウイルスに対する有効性については、 FDAなどが調査中だ。バナーヘルス医療センターのダニエル・ブルック医師も、「クロロキンを使って自己流の治療をしないよう」強く訴えている。

新型コロナウイルスの治療薬については、エボラ治療薬やHIV治療薬などさまざまな噂が飛び交っていますが、まだまだ研究途中とのことですし、不明確な情報を安易に信じてしまうのもとても危険なことです。

みなさんも情報収集には十分にご注意ください。

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