佐賀県有田町の有田商工会議所は13日、3月に実施を発表していた大型連休恒例の有田陶器市(4月29日~5月5日)について、一転して中止すると発表した。新型コロナウイルスの全国的な感染拡大状況を踏まえた。中止は2年連続。
13日は、松尾佳昭町長が深川祐次会頭ら有田陶器市の主要メンバーに中止を提案し、了承された。昨年は認めなかった大型連休中の営業は、各店舗の裁量に任せる。代替企画として昨年好評だったインターネット上の「Web有田陶器市」は、昨年から33店増の162店舗の規模で実施する。
今年の陶器市については、3月30日に対策を徹底した上で実施する方針を決めたが、感染状況次第で見直すことにも言及していた。
松尾町長は「この数日で環境が大きく変わった。町民の命を守るための苦渋の判断だった」と説明。深川会頭は「2年ぶりの陶器市を楽しみにしていたファンには本当に申し訳ない。期待にどうにか応えられないか、考えていきたい」と話した。